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父が工務店を経営している関係で、自然と建築には接して育ちました。ただ、正直言うと建築の道に進みたいとは思っていませんでした。殆ど家にいない父を見て、とても大変な職業というイメージでしたから。技術者は本当に大変だなと幼心に感じていました。そんな時間が無い父でしたが、良く絵の鑑賞に連れて行ってくれたんです。その影響でしょうか、デザインや絵には小さな時からとても興味がありました。就職したのも、最初はインテリアのデザイン事務所だったんです。その事務所が建築との関わりが深く、そこで建築のことも色々と吸収でき、そのうちに、箱の中でのデザインに限界を感じ、建築に携わりたいと強く思うようになったんです。
住まいを設計する上では「間」を大切にしています。プランも作りこみすぎず、そこに住まわれる家族の方々の余地を残すように考えます。当然最低限の導線や使い勝手は優先しますが、家族は住まわれてから家族構成もライフスタイルも変化する可能性は大きい。たとえ狭小住宅であっても、そういった変化に柔軟に対応できるようなプランにしたいと思っています。
デザインについては、色々と考えることがあります。今はシンプルな形態が流行っていてそれがもてはやされる傾向にありますが、無味無臭過ぎるのでは?と感じています。そこに何か“匂い”が出せないかと思ってるんです。形だけではなく色や質感も含めてそこに何かを感じ取ることが出来る空間。お施主様にそれをビジュアルでお伝えするのが難しいのですが、生活・思い・ライフスタイル等を徹底的にお聞きしながら、何かお施主様に伝わる“匂い”を感じられる住まいを実現できたらと思っています。
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