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登録建築家

今月の建築家は 林 雅子 さんです。 (2008/03/01)

林 雅子 <Masako Hayashi>
経歴  
    1974年 大阪市立大学生活科学部住居学科 卒業
    1974年 竹中工務店設計部
    1979年 アトリエトリフォイル菅家建築設計室
    1982年 林建築設計室 設立
    2003年〜大阪府池田市都市計画審議委員
    2004年〜帝塚山大学非常勤講師
アーキッシュギャラリーでの施工例
  大阪府豊中市 K邸
大阪市 H邸
他多数
林 雅子
住まいづくりに関して、特に決まった形や自分のスタイルを持たないようにしています。家族構成も違えば、敷地も違い、施主それぞれの違った条件に柔軟に対応していきたいと思っているからです。私が大切にしているのは、ポリシーやコンセプトといったものではなく、感性やインスピレーション。施主との出会いから受けるそういった部分は勿論ですが、初めて見る敷地(なかでもロケーション)から感じるものも、とても大事にしています。「毎日窓の外に何を見て暮らすか」と言うのはとても重要な事で、それが空間や暮らしそのものの豊かさにも繋がります。たとえどんな悪条件であってもリスクを特徴と捉え、その敷地だけが持つ独自のパワーを生かすように設計しています。
プランに関しては、“平面を出来るだけシンプルに”――そのシンプルな平面の上に複雑で豊かな空間構成を、そして“内と外の境界を曖昧に”――建物を内部空間だけで完結させず、外部空間を取り込む事によって中間的なスペースを創るようにしています。そういった事で自然と暮らしに幅ができ、生活が楽しくなると思うんです。また基本的に、要望については100%クリアしたいと思っています。何かを叶える為に、別の何かを犠牲にするというのは少し違う感じがしていて・・・ただし、その要望が一時的な思い込みではなく、本当に必要なものかどうかは吟味していきます。その上で残った要望こそ、本当に必要なものですから。要望をしっかりとクリアした上でさらに、思いもよらない+αの驚きを与えたいと思っています。
こうして施主とのコミュニケーションの中で、少しずつ出来ていく家ですが、竣工時の完成度は8〜9割に留めておきます。例えば、完成した家の隅々にまで建築家の意思がいき届いていて、家具一つ置くのも緊張してしまう――そういう空間って本当にそれでいいのかな?と疑問を感じます。「家は人なり」と言いますが、本当に住み手以上でも以下でもない、住む人によって家も変化し、共に成長していくもの。そこに住まう人によって、完成度を高めていくことの出来る、そういう住宅をこれからも造り続けていきたいと思います。

株式会社アーキッシュギャラリー