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我々二人は、学生の時に同じゼミだったんですが、卒業して3年目ぐらいの時、偶然食事を共にする機会があってその時にお互いが独立を考えていることを知ったんです。5年で独立することを心に決め、二人で色々な建築コンペに応募しました。ただし、その当時から独立した当初にかけては、正直コンペには落ちまくってましたね(笑)
当時は、自分たちのやりたいことだけをやっていたのかも知れません。でもその時の積み重ねが今とても役に立っています。お客様のご要望をいかに実現するか、そしてその要望をいかに120%引き出していくのか。要望に対してプラスアルファの回答を生み出すために我々が何をすべきなのかを、常に考えるようになりました。
お客様ご自身が表現しきれいていない、気付いていないご要望を考えていくのが我々の仕事なんだな、と。例えば今まで行った場所で好きな場所はどこなのか。そこの何が好きなのか。景色なのか、音の環境なのか・・・そういう具体的なことを聞きながら、お客様が表現できていないことを探って行きます。その中でも「絶対に譲れないもの」が判って、そこを軸に発想を広げていくとお客様に提案してもぶれないですね。お客様がそれぞれ心象風景として大事にしている空間を引き継ぎながら、我々が何かをプラスしていければと思っています。
また、我々が常に心がけているのは、建築を“創る事”が決して目的であってはならないと言う事です。最終的には住まいという空間を通して、例えば「家族の関係がより緊密になる」「日常生活が豊かになる」「家にいる時間が本当に楽しくなった」等の現象を起こせるような空間でなくてはいけない。建築は我々にとっては手段であって、目的はその先にあるものなんですね。小説家が小説を通して、音楽家が音楽を通して人々に共感や感動を与えるように、我々も建築を通して何かを伝えていかなければならないと思っています。
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