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住宅(建物)を設計するには、条件を整理することから始まります。法的なこともそうですが、廻りの環境やオーナー様の要望・将来的な展望など、様々な要素を検討し敷地の可能性を吟味します。しかし、諸条件整理だけの計画は、空間にフレキシビリティーをもたらしません。生活に対応できないのです。
『生活する』ことは日々変化の連続です。初期条件だけの普遍的な家など存在するはずもなく、家族構成や住環境を取り巻く外部要因も変化する物です。いわゆる「かっこよくデザインされた家」が、初期の状態を維持することが困難なのはそのためです。生活の変化に追従するとはいかないまでも、おおらかに変化する家、変化しつつも秩序を失わない家、そのために新たな"概念(アイデア)"を盛り込むこと、生活が変化したとしても住宅としての秩序を保てる"骨格(フレーム)"を提案したいと私は考えています。
秀逸なフレームとは、生活を規制する物ではなく、逆に生活の幅を広げるような物です。子供の成長は想像以上に早く、社会の変化も思った以上に多いものです。家族が多くなればなるほど、その振幅は大きくなることでしょう。それらの想定外の出来事をも包含する、おおらかな空間。簡潔で有りつつも曖昧さや余白の多い空間、いろんなシーンを内包した、ミニマルという概念とは少し違ったニュートラルな状態をフレームによって創り出したいと考えています。
| 東京都渋谷区 O邸 |
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