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オーナー様からのご要望で「15畳くらいのリビングと6畳の個室を2つ、出来るだけ収納は多く、そしてローコストで・・・」というのは定番のように耳にします。これらは「必要条件」で、設計をしていくうえで実現すべき重要な課題です。しかし、それだけでは住まいは物足りないものとなってしまうように思います。ですから私は、必要諸室とは別に理想の住まいについてもお聞きしています。それはオーナー様が思い描く生活シーンの中に潜んでいます。たとえば「自然と一体に」とか「家族みんなで楽しく」とかです。私からも新たにイメージを提案して議論していくうちに、その住まいオリジナルの生活シーンがみえてきます。それを実現することを「十分条件」として設計をします。
まず必要を満たしてから十分もなんとか確保していこうとするのが通常の方法かもしれません。けれども、逆に十分から必要に戻っていく方向で考えるほうが、より良い住まいになる場合があります。必要諸室は、子供の成長や時間と共に条件が変わっていきます。それに対してオリジナルの生活シーンはなかなか色褪せるものではありません。まずはこの十分条件を実現して、さらに必要条件も満たした住まいとすることが重要だと思われます。
住宅設計は、単に形をデザインすることではなく、このような生活シーンのための「環境」を設計していくことであると考えます。その上でディテールを美しく精度の高い建築を目指して設計しています。
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東京都目黒区 K邸 |
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