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浪瀬 朝夫
浪瀬 朝夫
Asao Namise 経歴
1982年
京都工芸繊維大学建築学科卒業
1982年
ゼネコン設計部
1992年
(社)日本建築協会第39回青年技術者選衝入選
1997年
浪瀬総合計画事務所 開設
2003年
第5回豊中市都市デザイン賞
取材場所/浪瀬総合計画事務所

住まいの計画では、常に「空間・領域」・「場所」・「身体」と言う3つのキーワードを重視して計画しています。古代学者アリストテレスは、空間を「あるものによって占められている容積のまわりを、外部から境界づけられている、その内側を示す。」と定義しています。つまり、空間には事物が必要で空っぽの空間はありえないというものです。これを個人に置き換えると、個人の空間は個人の身体のまわりに形作られていると言うことが出来ます。人は自宅や仕事場で、身のまわりの空間を自分に使いやすい様に整えていきます。そうした身近な空間はやがて心地よいものとなり、自分の空間へと成長します。そのような親しみの持てる空間は自宅や仕事場に限りません。旅先の思い出深い風景や友人と語り合った場所など…、親密に感じられる空間は距離を越えて、自分を中心になだらかな領域をつくります。一方、地図上の単なる位置を、人はそこでの「経験」によって「場所」に変化させます。親しみを覚える数々の場所経験は親密な領域と重なり合い、距離や時間を越えてその人の人生の大切な一部になるのです。
広大な世界から切り取られた一片の土地。そこに建つ住まいは上述の個人を取り巻く空間の中心に位置すると言えるでしょう。その場所での様々な経験…窓から入り込む風景や光、それらと美しく融合する内部空間…庇護され許容された空間で人はくつろぎを得ることができるのです。言い換えれば、その場でしか得られない豊かな場所経験をどのように作り出すか、その敷地の持つ可能性は…、そういったことを常に思考しながら設計しています。

上述の内容は、実は親密な空間としてデザインされた家は、住む人の身体の延長であることを示しています。そして「家」本来の目的は“やすらぎと活力を得る場所”であり“家族の記憶を育む家”なのです。家は単なる機能を備えた器ではなく、住む人の背景となって様々な経験を与え成長し、将来、かけがえのない場所として家族のひとりひとりの記憶の中で生き続けその使命を果たしていくと考えています

アーキッシュギャラリーでの施工例

兵庫県川西市 S邸 神戸市灘区 G邸  
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