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住宅はいつも、設計する度に新しい面白さがあります。設計をする際、皆さんには一先ず紙面上の二次元でお見せしていますが、実は同じものが頭の中では三次元で存在し、外観も間取も、平面も立面も、四季の庭や景色も、同時に描かれているんです。
様々な課題や困難とぶつかる住宅設計ですが、中でも「居心地」や住まいの「美しさ」には特に気を配っています。敷地の形状、周辺の景色、環境・・・それが都会の真ん中であっても、その住まいにしか出せない美しさを与える。それは形ではない一瞬の美しさでも良いわけです。光の色や感じる風、木の揺らぎ―――ふとした時に、例えば普段の生活でとても落ち込んでいる時や、逆にすごくハッピーな気分の時、ぼーっとしている時に、ほんの一瞬だけ息をのむようなシーンが感じられる・・・そこに特別な価値を見出したいと思っていて、そんなひと時があるから365日を受け止められるのではないかと思います。
インターネットや雑誌、大量の情報が氾濫している現代。そこには時代の主流といわれるデザインが在ります。しかし、良いといわれるものは何も、現代のものばかりではありません。住まいの本来の意味、人それぞれに違う感性、家族が生活する上で必要なものや温かさ。その住まいで子供が大きくなったとき、無意識のうちに身についていることも沢山あると思います。様々な情報が手に入るからこそ、新しさだけにとらわれず、昔のものの良さも再度ぜひ見直して欲しいです。
また、相性だけではなく、きちんとした考え方の軸を持った建築家との出会いも、より良い住まいをつくる上で必要であると思います。住まいは、食べる事、寝る事、起きる事、見る事、聞く事、笑う事、怒る事、泣く事、考える事、働く事、遊ぶ事、着る事、脱ぐ事、創る事、そして、愛する事、愛される事、全てを許容し、育む、出発点であり、帰着点なのですから。
| 大阪市生野区 Y邸 | 名古屋市昭和区 N邸 | 奈良県北葛城郡 O邸 |
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