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住宅を手に入れるということは、買い物をするということではなく、マチ、人、歴史、景色、匂い、音、手触りなど、さまざまな要素からつむぎ合わせるように作っていくものだと考えています。そのときの主役は住まい手です。しかし、いきなりできることではありません。そこに建築家の役割があると思うのです。住まい手には、こんなイメージの家が欲しい、こんな生活スタイルがいい、というような個々の要望があると思います。建築家はそれらをヒヤリングして、ただそのまま作るのではなく、言葉にならない潜在的なものを探り出し、マチなどその他の要素を鑑みながら、住まい手が想像も付かなかった提案をする場合も少なくありません。こうして建築家と住まい手のコラボレーションの中から、連続体としてのマチを構成する一要素としての住宅が生まれていきます。それは社会生活を営む成熟した住まい手としてのとても大切なプロセスで、これらをともに乗り越えることで、より、自分たちの住宅に愛着がわき、大切にし、長くはぐくみ続けることができると思います。住宅を手に入れるということは消費者が日用品をただ経済観念だけで買い物をすることとは違うわけです。いつも、クライアントと一緒に思いを馳せ、自分でも感動的ないえづくりがいつもできるように心がけています。
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