自動車ショールーム 実例 [685]｜アーキッシュギャラリー

大阪狭山市のロードサイドに建つ鉄骨造2階建てのエコカー専門・自動車販売店舗です。事業主様は1964年よりこの地で石油製品販売事業として複数のガソリンスタンドを運営されており、今後の脱炭素社会の実現に向けた自動車産業における変遷を見据え、保有するガソリンスタンドの業態変更によりエコカー専門の自動車販売事業を展開される運びとなりました。本建物はそのフラッグシップショップとしてブランド認知度を高めるため、視認性の高い象徴的な店舗形態が求められました。

敷地は交差点に面する角地でありながら背後に一段高い隣地を有する関係性であったため、建物をピロティ形式の2段構成とすることで店舗としての存在感を高めつつ、グランドレベルでの販売展示車両置場を確保しています。同時に2階店舗からアイレベルで向き合う隣地の植栽を借景として取り込む、敷地との関係性を活かしたボリューム構成としました。

外観は展示車両を際立たせるよう黒を基調にシンプルに纏めながら、交差点へ方向付けた開口部を確保できる非短形の五角形平面形状とし、見る方向により様々な表情を見せる動きのあるファサードとしました。ショールームは古くからお客様との関係性や地域貢献を大事にされてきた企業性を体現するため、オープン形式の事務所に象徴的な大型カウンターを設置し、販売店舗にとどまらない地域に根差した街の寄合となるショールームを目指しました。