重量鉄骨造の家 実例 [1542]｜アーキッシュギャラリー

芦屋奥池にある約1500㎡(454坪)の広大な敷地には、通りに面して建物が建てられる造成地と、その奥下斜面地には清水の流れる小川へと繋がる「谷」が存在した希有且つ貴重な敷地条件でした。更に周辺借景として六甲山系の山並みに囲まれ、豊かな自然に恵まれたこの場所にふさわしい重厚でおおらかな家を設計しました。

恵まれた景色を楽しむために内外部からの視線をコントロールし、リビング空間の開放的な窓からは四季折々の景色が広がり、それと同時に道路側の家並みを隠すように配置したハイサイドライトからは遠く山並みと空が望めます。
2階の寝室や和室、浴室からは切り取られた絵のように窓越しに向かいの山々が眺められ、更にエントランスの吹き抜けには、階段をのぼりながら空が見えるように外壁の窓から連続するトップライトを設けました。日々刻々と一年を通して様々に移りゆく景色を楽しんでもらえるよう配慮しています。

そしてこの家では5頭の愛犬たちも主役。裏手の谷、森林の庭は愛犬たちが駆け回る遊び場です。林へと通じる庭では犬たちがくつろぎ、テラスではご夫婦と共にゆっくりとした時間を過ごせます。室内のドッグルームは、庭からもリビングやご主人の仕事場からも愛犬たちの姿を見守ることができるように、配置に注意を払いました。

外観デザインは、この地域に相応しい重厚さと落ち着きを与えるために、アンティークレンガと鋳物、メンテナンス性を重視し大きな屋根から繋がる一部外壁にはガルバリウム鋼鈑斜め葺きを採用し、素材と外観形状を両立しています。四季を感じる豊かな自然に包まれながら、大好きな愛犬たちと穏やかな時間をいつまでも過ごして頂けたらと思います。