自分らしさを常に追及し、他人と同じものを選ぶことを好まない私たちにとって、「建築家の方に家を建ててもらおう」という選択をしたのは、ごく自然な成り行きでした。また、家を建てるにあたって、予算は限られていましたが、限られた予算だからこそ、最も効果的な使い方をプロに考えてもらい、その事に対して予算の一部を使いたい！と思い、アーキッシュギャラリーにお願いしようと考えました。
家づくりがスタートしてからは、本当に楽しい毎日でした。打合せで建築家の関戸先生や担当の倉知さんと時間を忘れていつまでもお話したり、工事担当の太田さんと現場で冗談を言い合ってお腹を抱えて笑ったり、上棟式では職人さん達への感謝の気持ちを込めて、家族全員で協力して準備をしたり･･･一つ一つの出来事が単なる作業ではなく、自分達の夢を叶える重要なプロセスでした。
プランニングから完成まで、じっくり時間を費やすスタイルは私たちにぴったりで、打合せを進めながら、自分達でも、家の中に置く家具や家電、雑貨に至るまで、好みのものを納得いくまで楽しく探す事が出来ました。
そして、完成した今、とても心地良い毎日を送ることが出来ています。お互いの気配が自然に感じられるオープンな空間や新しいのに懐かしさも感じられる落ち着いた雰囲気、モダンアジアの家具が似合う内装など、家創りを決心した当初に思い描いていたものが現実となり、その家の中で自分たちが主人公となって生活できる事に幸せを感じています。「好きなものに囲まれて暮らすと、こんなにも心豊かになれるんだ」と改めて実感しました。お世話になった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。いろいろな思い出がつまった我が家を、これからも大切に住んでいきたいと思っています。
設計者コメント
この家は、静かな住宅地で周囲には、神社・両親の家・お姉さんの家という精神的にも心休まる立地です。
海外の異境の地へ、ワイルドな旅に出るのが好きなご夫婦は、人間の暖かさ＋機能的なアジア風のイメージを求められました。
とても優しく愛のあるご夫婦で、生活スタイルの様々な考え方や生活習慣、私自身の意外な行動を暴露しながら設計を進めました。コストと戦いつつ、夢を実現する楽しさと大変さに、皆が一喜一憂し、真に家を『創り上げていった』という感じです。
設計的には、様々な仕掛けを提案して、「イメージのこだわり」と「機能のこだわり」に妥協せず、ディテールまで愛を込め、2つとない素敵空間を完成させることが出来たと思っています。
10年後20年後、そして、30年後も皆が、集まってパーティをしようと約束した工事完了日でした。
- 設計事務所
- I.P.U建築計画 関戸隆久
- 得意分野
- 個人住宅、商業建築など
愛をもって、機能とデザインの両立を心かけ設計しています。健康住宅、バリアフリーなどを考慮した設計は当然ですが、一歩踏み込んで、よりオシャレに生活できるように、常に考えています。
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