家を建てようと思いたってから、とても長い道のりでした。土地を探す事からスタートし、何社かでプランニングを行いましたが、私たちの希望するイメージと予算に対してどちらかが欠落してしまい、もう自分たちの望む住まいは出来ないのか？と半ば諦めていた時でした。たまたまアーキッシュギャラリーのホームページを見て個性豊かな住まいの数々に魅かれ早速、元麻布にある関東支店へ伺いました。
住まいのイメージは既に固めていました。
・1階は6人程度の生徒を教える事ができるアトリエがあること
・2階と3階は家族だけのプライベートスペース
・日の光がいっぱいに降り注ぐリビング・ダイニング
・沢山の洗濯物を干すことができる屋上
また、人通りの多い道路に面していることもあり、プライバシーや防音について考慮されている住まいを希望しました。外の視線や音を遮り、一歩家の中に入れば、静かで落ち着ける空間であること・・・。
自分達でも家づくりについて勉強しながら理想のイメージをお伝えしましたが、建築家の佐竹先生、担当コンダクターの岡本さんは私たちの要望を取り込むばかりでなく、様々なアイディアを盛り込んで想像以上の住まいをプレゼンテーションしてくださいました。打合せを重ねる度に、私たちも家づくりがとても楽しく夢中になっていきました。
工事中の打合せでは、微妙な色合いや表情など、より具体的に細かなこだわりまで検討を行うことができ、現場へ伺う度に完成へと近づく過程を楽しむことができました。
率直に自分達のこだわりを伝え続けられたのも、きめ細かな打合せを重ねるアーキッシュギャラリーさんのスタイルと熱意があったからこそだと思います。納得できる住まいができて、大変満足しています。
設計者コメント
Ｔ邸を一言でいうと、印象的な佇まい。
家でもショップでもなく、開かれているわけでも完全に閉ざされているわけでもなく。
目指したのは、「合理性を内在した形に、情感が宿る。」
それは、炎という摂理が人の心を揺さぶる、キャンドルにも相通じるものかもしれません。
プラン、回遊動線、耐震性、経済性、合理的な考え方の構築が生み出す空間。
そこから導かれたCandle Steps。
それは、ブランクーシの「空間の鳥」。
ワックス・キャンドル・アーティストの奥様＆ＩＴ技術者のご主人。お二人のEmotional＆Rational 感性と知性の競演とご一緒することは、設計者としてとても愉しく充実した時間でした。
ご夫婦のひたむきさに設計者、施工者とも毎回心を新たに打合せに参加させて頂きました。本当にありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いします。
- 設計事務所
- エスティエイアール 佐竹永太郎
- 得意分野
- 建築設計監理、ランドスケープデザイン、アーバンデザイン、インテリアデザインなど
家を取り巻く外部環境と同じように、住まい手の家族関係についてもヒアリングを大切にしています。さまざまなヒアリングの積み重ねで、オーナー様が本当にやりたいことを発見し、解決策を提案する。そのときのフィルターが「気持ちよさ」。家の外から中を見たり、中から外を見たりを繰り返し、オーナー様んの楽しい生活を想像しながら、孤立した単体の「アーキテクチャー」ではなく、周りの環境も含めた風景としての「アーキスケープ」としての提案を心がけています。
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