私達のマイホーム計画は「どうせ建てるなら世界に一つだけの家」というコンセプトの下、色々な住宅展示場巡りやハウスメーカー巡り、各ハウスメーカーの見学会などに足を運びました。そんな中、「建築家と建てる家。」というコンセプトのアーキッシュギャラリーの見学会に参加し、私達が求める理想の家はここにあると確信しました。すぐにプランニングステージに入会、山田先生をご紹介して頂き私達の夢を伝えました。夢だけで無く我が家の抱える課題を一つずつ掘り起こしていくと、家を建てるための間取りやデザイン面というモノよりも別の課題が浮き彫りになってきました。まず第一に＜愛犬と犬アレルギー持ちの家族の共存＞です。一家の主が長時間愛犬といると喘息が出てしまい最悪の場合救急車で運ばれるという状況にあります。そこで生活空間をいかに分けるかという課題が出ました。次に＜婿養子で妻の実家のすぐ隣に家を建てる＞という事でプライベート空間の確保という課題が出ました。このように家創りにおいて「キッチンはオシャレなメーカーが良い」であったり「お風呂は広くしたい」という表面的なものではなくわが家の根本的な課題を一つ一つ掘り起こし表面的な課題だけでなく潜在的な（我々が気付かないような）課題の解決に導いてくれる、ただの御用聞きではない素敵な提案をアーキッシュギャラリー並びに山田先生から頂くことが出来ました。
そして着工してからは、ハウスメーカーでは味わえない動的な家創りが始まりました。ハウスメーカーでは自由設計というよりもパッケージ製品をそのまま建てるというものが多いと聞いていましたが「建築家と建てる。」という趣旨のもと施主も建築に参加し一緒になって創り上げていくという一体感がとても楽しく、こちらのどんな無茶ぶりにも柔軟に対応して頂き、完成が近付くに連れてどんどん良いものに（自分達の夢）になっていきました。また、長く付き合って行くうちに私達の趣味などを理解し様々な提案を頂き、本当に良いものになったと感じています。
最後に「世界に一つだけの家」は建ちましたがここからが本当の家創りだと思っています。これから家族が増え、成長していくとともに家も成長します。家創りに完成は無く、これからも楽しく私達の夢を叶えていってくれるそんな素敵な関係で居続けたいと思います。
設計者コメント
犬達が大好きな御夫婦のための住宅です。親世帯の住居隣地に建っていた既存の倉庫を再利用し、ご主人の書斎にリノベーション。新築住居棟はペットとの生活を重視し、機能的なボックスハウスを構成しました。カラフルな色調をアクセントにしたLDK、シンプルモダンなプライベートスペース、そして古材を生かした既存棟へ繋がる動線。各空間ごとに様々なシーンが展開します。二世帯・三世帯住宅が注目されつつある現代の住活に対し、ペットとの共生、プライバシーの確保を考慮した結果、この敷地条件を最大限活かした提案が生まれました。
- 設計事務所
- レイスブロック建築設計事務所 山田直貢
- 得意分野
- 個人住宅、集合住宅など
その場所に、どのような建物が相応しいか。
どのような空間が、そこでの営みを豊かにするのか。
そんなことを常に考えながら、
そこに住まう方との対話を重ねていきたいと考えています。
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